(1)ご相談内容
定常的に曝気槽で泡が発生して困っている。
(2)問題点
定常的に曝気槽で泡が発生し、系外に溢れ出たり、近隣に飛散したりしている。
泡のせいで十分な曝気ができず処理不足になっている。
(3)課題
曝気槽の泡の発生原因と対処方法が分からない。
(4)解決方法・結果
排水処理場の水質・流入負荷量の調査や曝気槽発泡状況、季節変動を調査した。
放線菌が優先化しており、気泡に付着して安定した気泡となっていた。
流入水流に脂質が多いと放線菌が増殖しやすいため、簡易装置を設置し、流入油脂の除去を行った。
曝気槽の一部を嫌気化することにより、運転調整によって放線菌が生育しにくい環境を作った。
曝気槽の泡の発生を抑制することができ、泡は大幅に減少した。
泡の抑制のために消泡剤を使用していたが、消泡剤の使用なしで運転できるようになった。